2019年9月視察研修会(第13回)

2019年9月8日~9日  信州の地場産業を訪ねる

 

今回は信州の地場産業を代表する蕎麦・酒を製造する企業2社と、健康増進都市・松本の中心拠点である、松本ヘルスラボを訪問しました。

 

 

大雪渓酒造株式会社 / 北安曇郡池田町 

 1898年創業の蔵元です。

 工場見学では、杜氏の長瀬様に日本酒のこと、製法のことや貴社の蔵のことなどを大変わかりやすく 、お話いただきました。日本酒はもとより会社やお仕事を愛されていることが感じられ、とても素晴らしい会社であることがわかりました。

 工場や社内でお会いする社員の皆様も、さわやかに挨拶をしてくださり、大変気持ちよく工場見学をさせていただきました。 

 

 薄井智哥子社長様も住まわれていたという、150年以上の古民家をリノベーションした「花紋大雪渓」と名付けられた趣ある日本家屋の奥座敷で、素敵な庭園を望みながらお話をお伺いしました。

 伝統ある会社、地域を代表する会社を守られていく中で、時代に合わせた変化を取り入れ、挑戦されています。

 

 薄井社長様は社員教育などに力を入れていらっしゃり、1年半前に社長を継承されたとのことですが、お客様や地域の方へのおもてなしのお気持ちは社員の皆さんの行動にも伝わっているように感じました。

  

 

高山製粉(蕎麦打ち体験&講演)  / 諏訪市

 長野県はそばの収穫量が北海道に続く第2位です。1916年創業の製粉会社、高山製粉株式会社様(月産200t)では、「そば打ち道場」において、高山猛英社長様の指導のもと、そば打ち体験を行い、打ちたての蕎麦を味わいました。

 見るとの、実際に体験するのでは大違いです。蕎麦打ちの一つ一つの工程での技術の難しさ、奥深さと蕎麦の専門店で食べる蕎麦のありがたみを感じました。

 美味しいそばを食した後は、高山社長様から企業経営についてのお話をお伺いしました。

 もともとは米粉を主体とした製粉会社だったそうですが、和菓子需要の低下などに伴い、蕎麦を中心にしてきたそうです。他社との差別化を図るため、高品質の蕎麦づくりに注力し、また小売(通販)にも力を入れています。今では有名な蕎麦店からの信頼も厚く、飲食の業界誌に取り上げられています。 

 

松本ヘルス・ラボ / 松本市 

 日本全体で人口が減少するなかでも、これから人口が伸びていく都市のひとつが松本です。それをけん引する松本市の政策軸の一つが「健康増進」です。

 「松本ヘルス・ラボ」は、社会課題を考える企業と松本市民を結ぶ、健康づくりと産業創出の両方の実現を目指す共創の場として、市街地に設置されました。

 2017年からは会員制クラブ「健康パスポートクラブ」によって、市民会員約1,000人を組織し、健康を軸とした市民と企業とのマッチング(モニターなど)や、企業活動マッチングに力を入れています。

 松本市健康増進・企業立地課の高野敬吾課長様にお話しをお伺いしました。

 

 

 

2018年9月視察研修会(第12回)

2018年9月9日~10日

《大震災復興の足跡を尋ね、防災を考える》

 

毎年恒例になっている視察研修会は、今年12回目となりました。

今回は「大震災復興の足跡を尋ね、防災を考える」をテーマに、福島県いわき市へ向かいました。

 

1日目は、スパリゾートハワイアンズへ。

宿泊統轄支配人 郡司昌弘様にハワイアンズの復興の軌跡をお話いただきました。
震災当時、宿泊されていた800人を超えるお客様の安全を確保し、さらに無事に首都圏にお帰りいただくために、現場では何を考え、どう行動したのか。スタッフ1人ひとりが、臨機応変に、柔軟な対応ができたのは、かつて常磐炭鉱閉山にともなって、常磐ハワイアンセンターへの転換を経てきた、会社のDNAがあったことも理由だと語られました。
一朝一夕ではできない会社の風土、地域とともに歩んできたからこそ地域に愛され、頼りにされている環境が大いに影響していることは、大いに学ぶべきことだと思いました。
防災対策とは短期的な対応だけではありません。広い意味で、日頃の経営活動も防災なのだと思います。

 

2日目は、いわき市副市長として、復興の陣頭指揮を執っていらした、鈴木英司様(現在は、社会福祉法人にじの郷理事長)にお話を伺いました。
当時の知られざる混乱や、復興という光から生じた影の部分など、生々しい復興の現実を垣間見ました。
他人事ではなく、今も復興プロセスにあることを私たちは忘れてはいけないと痛感します。

 

今回も、全体のコーディネートと添乗を、たびゅーとの大西広朗さん(会員)にお世話になりました。

立ち寄った先でも大いに学ぶことばかり。充実した二日間になりました。


2017年9月視察研修会(第11回)

沢根スプリング株式会社様

2017年9月10日~11日

沢根スプリング株式会社様

 

  「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の受賞企業をお伺いし、沢根孝佳社長様にお話いただきました。

 経営理念、経営計画書と「考え・作り・売る」の方針のもと、世界最速工場として”製造小売業”を目指していらっしゃいます。そのため製造業ではあるものの、”サービス”ではなく”おもてなし”ができること、というお話が印象的でした。

 昨年新設されたという工場では、社員が活き活きと働いていらっしゃいます。工場全体で視察見学に対応してくださる姿勢に感謝いたします。

 

◆その他の視察先

清見寺 

興津坐漁荘

喜作園

●浜名湖 舘山寺温泉「山水館欣龍

浜松餃子 石松本店

nicoe

花の舞酒造

 


2016年9月視察研修会(第10回)

「坂東太郎」&「こころみ学園&ココ・ファーム・ワイナリー」)

2016年9月11日~12日

 

坂東太郎様

北関東地区に70店舗以上展開している坂東太郎様を訪問し、創業者の代表取締役会長、青谷洋治様にお話を伺いました。

バス到着時には大勢の社員の方にお出迎え頂き、そのまま「本気の朝礼」に参加。大きく元気な声でモチベーションを高めます。

青谷会長様のお話は人としてどうあるべきか、人に接するべきか。本当に深いお話でした。

「働く人が幸せじゃないから、スタッフがやめていくんだよ」

苦しさの中で聴いた亡きお母様の声が、家族のように社員やスタッフを大切にしつつも、厳しく育てる、今の経営の原点といいます。

スタッフの皆さんのおもてなしも素晴らしく、女将さんのお話を伺いながら、心のこもったお食事をいただきました。

 

こころみ学園&ココ・ファーム・ワイナリー

足利市にある「こころみ学園」は知的障害者の方たちが自立を目指す社会福祉法人です。

山を開墾して葡萄畑を作ったところからワインづくりが始まり、作業者の安全を守るために無農薬だったため、奇跡のワインとまで言われるようになりました。

働く障害者の方がどのようにしたら成長できるのか、ワインづくりをはじめてからは「お客さまがリピートしてくれるような、絶対に美味しいワインを作るんだ」という、志の高い経営者(初代理事長)が、一つ一つ具体化して実現していった過程とご努力は、経営者である参加者に響きます。

隣接の「ココ・ファーム・ワイナリー」では、たわわに実る葡萄の下で冷えたワインを試飲。皆がお土産に買ったのは言うまでもありません。

 

◆その他の視察先

来らっせ(宇都宮市)、益子町(大誠窯)、大谷石博物館


2015年9月視察研修会(第9回)

山梨県と相模原市内の4企業訪問

2015年9月6日~7日

 ◆視察研修会


1)ワイナリー・ドメーヌQ / ステーキレストラン「ボルドー」

創業された久保寺会長、並びに現社長の久保寺社長様

お二人のご案内により、所有の畑、ワイナリーを見学。

その後、ステーキハウス「ボルドー」にて昼食にワインを味わいながら

さらに詳しいお話を伺いました。

多彩な事業を経営している理由や新設のワイナリーとしての差別化の工夫など

興味深い内容でした。


2)葡萄農家「ぶどうばたけ」

三森社長様にご案内いただきながら

40種類を超える、今たわわに実っている葡萄と

醸造されているワインも味わいながら

栽培、醸造についてお話を伺いました。


3)桔梗屋 信玄餅工場

4代目社長で、現在は相談役に退かれている中丸様に

お話を伺う機会に恵まれました。

信玄餅誕生とその進化(プレミアム信玄餅、生プリンなど)の商品開発

見学できる工場設置、アウトレット設置などの新たな挑戦のなかで

商標、特許など守りを固めて、歩んでこられたそうです。

成長の秘訣の一端をお伺いできました。


4)オギノパン

パン職人であり、また大きなビジョンを描いて会社をけん引している荻野社長様、

それをマネジメントでしっかりと支えている弟の荻野常務様の

抜群の二人三脚で、小さなパン工場を成長させた経緯を

お二人から伺いました。

学校給食がパンから米へと移る逆風下、

日常性の高いパンを軸に、非日常性のある販売へと

柔軟に切り替えられています。


2014年9月視察研修会(第8回)

2014年9月28日~29日 

農業生産法人 グリンリーフ株式会社 (群馬県利根郡昭和村)

  感動農業・人づくり・土づくりをコンセプトに有機栽培、特別栽培への努力を重ね

  生産から加工、流通までトレサビリティーを重視した経営を行っています。

  群馬から静岡、青森と全国に生産ネットワークを広げ、強い農業を目指しています。

 


赤城乳業㈱ 本庄千本さくら『5S』工場

  「見せる・観せる・魅せる」をコンセプトにした日本最大規模の

  工場を見学しました。

  ガリガリ君のキャラクターを随所に活用された構成に魅せられました。


2013年11月視察研修会(第7回)

2013年11月12日

杉山フルーツ店(静岡県富士市)http://www.sugikiyo.com/

全国から顧客や視察が絶えないフルーツ店。生き残りをかけた改革で、普通の果物店からギフトフルーツショップへ転換。

店主の杉山清さんのお話から、商売の基本は何か、それを改めて考えることができました。

 

株式会社トライ・カンパニー(静岡県沼津市)http://www.trycompany.co.jp/

食品保冷剤メーカーとして業界をけん引し、新たな付加価値を常に追求し、挑戦し続けている企業。高安社長様と経営陣の協力体制、日々の経営改善の様子が印象的でした

 


2012年12月視察研修会(第6回)

2012年12月2日(日) ~12月3日(月)

 

■視察研修1 株式会社 埼玉種畜牧場・サイボクハム (日高市) 
 畜産という第一次産業から直売という第二次産業へ、そして食文化の担い手として、農業のディズニーランドをめざしたアメニティ農業へと、時代を先取りする構想を描き、事業展開を広げてきた経営について、代表取締役 笹崎静雄様からお話を伺いました。    

 

■視察研修2  ヤマキ御用蔵 (埼玉県児玉郡神川町)

味噌・醤油を天然の醸造法にて100年以上造り続けている企業です。原料の土づくりからこだわって安心・安全を追及し、環境に優しい製品づくりで、わかる消費者に届けていくことを経営の軸に据えています。また「大豆」を中心に、農商工連携へ取り組むなど守りと攻めのバランス経営について、代表取締役木谷富雄様にお話をいただきました。

   


2011年9月視察研修会(第5回)

2011年9月4日(日)~9月5日(月)

 

■視察研修1 銀嶺食品工業株式会社 (福島市) 
地域密着の学校給食パンメーカーから、酵母や小麦にこだわった「地パン」で全国に販路を広げたメーカーへの転換の軌跡を、代表取締役大橋雄二氏に伺いました。大震災直後から社員が自発的に動き、地域の方へパンを供給されたのこと。障害者雇用も積極的に勧める同社の経営姿勢にも学びました。     

 

■視察研修2 大七酒造 (二本松市)

日本酒の伝統製法「生もと造り」ひと筋の1752年創業の老舗酒造メーカーです。海外への販路開拓を積極的に進める当社の革新的な経営姿勢と、きめ細かなリスク管理が250年余という歴史を作ってきたことを、10代目当主太田英晴氏に伺いました。

 

■視察研修3 岳温泉陽日の郷 あづま館 (二本松市)  

震災後に復興関係者や避難者のための宿として営業を再開。7月から一般への宿泊営業を再開しているお宿です。岳温泉は各旅館の連帯感が強く、地域全体で行ってきた食のリサイクルなど様々な振興策と、震災後の具体的な対応について、あづま館会長 鈴木安一氏から伺いました。

    


2010年9月視察研修会(第4回)

2010年9月5日~9月6日

 視察先1 いすみ鉄道

 視察先2 道の駅 とみうら枇杷倶楽部

  


2009年9月視察研修会(第3回)

2009年9月6日~9月7日

 視察先1 株式会社きものブレイン 取締役副社長 岡元眞弓様

 視察先2 「地域活性化のための”大河ドラマ”への道のり」

                 越路荘 会長 上村仁一様

    


2008年11月視察研修会(第2回)

2008年11月16日~17日

 未来工業株式会社(岐阜県)

   


2008年5月視察研修会(第1回)

2008年5月18日~19日

 視察先 かんてんパパ・伊那食品工業株式会社(長野県伊那市)